【書評】渋谷昌三「叱る人」より「ほめる人」の感想・要約
こんにちは、いろはです。
今回は本屋で見かけた、軽く読んでみて面白いと感じ購入した本を紹介します。
”ほめる”行為が苦手・コツが知りたいという方にオススメかと思います。
「叱る人」より「ほめる人」を読んで学んだこと
この本を読んで学んだことは2点です。
- ”ほめる”ことで得られる効果
- ”ほめる”という行為に重要な要素
簡単に説明していきます。
”ほめる”ことで得られる効果
”ほめる”行為は様々な効果があること著者は言います。
・人間関係の円満
・長所の発見
・リフレーミング
人間関係の円満
ほめることで、返報性といいますが、自分を評価してくれる相手には様々なことを打ち解けやすくなります。
長所の発見
ほめられた相手が自分の長所を発見・再認識することが出来ます。
心理学で、自己尊重感(セルフエスティーム)といいますが、
「私は、出来るんだ」「自分には、すばらしい能力が備わっている」
という自信がつきます。 出典:「叱る人」より「ほめる人」
レジリエンス(心の復元力)
自分自身がくじけそうになっても、成功体験・助けてくれる人の存在を思い返し、
また、自分をほめることで自信がわき、前向きになることが出来ます。
リフレーミング
自分を叱る言葉をほめ言葉に転換することで、物事の見方を変えることが出来ます。
×「また失敗、もう嫌になる」
○「失敗から学ぶことができるのが、私の長所。転んでも何か掴み取ろう」
”ほめる”という行為に重要な要素
”ほめる”行為に重要な要素は以下の3つですね。
・言語力
・洞察力
・心の余裕
言語力
相手の事をほめたいと思ったとき、適格な言葉が思い浮かばなかったり、
抽象的な言葉で相手に伝わらなければ”ほめる”行為は成立したとはいえません。
どう説明すれば相手に伝わるだろうかを軸に、いろんな言葉を知ることが必要であると学びました。
様々な本を読んだり、いいなと思う会話をメモしたり、素敵だと思う言葉のストックを蓄えることを習慣付けたいと思いました。
洞察力
相手の長所を見つけるためには、日ごろから注意深く観察する必要があると思います。主に、その人の成長している点・努力過程です。
それらは、他人と比較する必要はありません。
その人だけに焦点を当てて、長所を探していくのです。
また、自分自身も観察することで、どれだけ自分が頑張っているか、ほめるべき魅力を掘り出せます。それを伝えることで自己肯定感も高まります。
心の余裕
自分がイライラしている状態では、視野も狭くなり、相手のよい所は見えにくくなります。自分や他人に厳しくなっている傾向になるかもしれません。
まずは、自分をほめていくことで、相手のこともほめることができるのだと思います。
「叱る人」より「ほめる人」を読んだ感想
著者曰く、”ほめる”とは相手(自分)の存在を大切に思っているという
メッセージを伝える行為だと書いています。
相手にも自分にもほめるということは大切なのだと改めて再確認出来ました。
まとめ
人をほめるのは大切だと言われることはありますが、ほめ方というのは教わりませんよね。本書は説明のほかに多くのほめ方の例が書かれています。
これだけ解説された本は貴重だと思います。